こんにちは。サービス事務の安髙です(*^^)v
毎日暑いですね~(;^ω^) 関東地方では統計史上最も早い梅雨明けが発表され、一足早く夏到来か!?と思いきや、台風に梅雨の戻り、、、
気候に翻弄される日々ですが、皆さんも熱中症や寒暖差による体調不良には気をつけてくださいね。
最近私は、暑くても湯船に浸かることと、しっかりと睡眠時間を確保することを心掛けています。疲れを溜めないことは大事ですね(*^_^*)
充分な栄養と休息をとって、今年の夏も元気に楽しみましょうね!

さて、今回の不定期日記でご紹介する車両はこちら!E92 M3です(`・ω・´)
エンジンがかからない状態で購入されたということで、修理のご依頼を頂きました。
点検してみると、スターターが回らない状態です。
バッテリーを点検してみましたが、異常なし。
診断機を繋ぎ、エラーコードを確認してみても、特に異常がありませんでした。
さらに点検していくと、、、どうやらエンジン本体に不具合がありそうです(・_・;)
クランクシャフトを回転させようとしてもビクともしません。
これはエンジンブローしている可能性が高いと判断(*_*)
念の為リフトにかけて下からも確認してみました。すると・・・

破損したコンロッドがエンジンのオイルパンを突き破っています(@_@;)
普通に走っていてここまでのダメージを受ける事は、まずありません。原因は不明ですが、ピストンがロック状態になるほどの強烈な力が加わったのでしょう。
S65エンジンはコンロッドメタルに若干不安を抱えていますが、約7万kmという走行距離からすると問題は無かったと考えた方が素直そうです。
この車両はマニュアル車なのでシフトミスも考えられます、、、
原因は今のところ解明できませんが、このエンジンの状態からして、オーバーホールを行う事は費用面等考えるとあまり良い方法とは言えないですね。
色々検証はしたものの、今回はエンジン本体を交換することが最適と考えられます。

とは言っても、S65エンジンなんてそうそう中古で出てくるものではないですよね、、、
が、しかし!奇跡的なタイミングでドナー車両のE92 M3が見つかったのです(゜o゜)

そのドナーとなる車両がこちら!
大手術になるので、ベテランの石井メカニックが作業を担当します。
それではエンジン換装作業を見ていきましょう(^^)/

こちらのドナー車両は、事故により前側に大きな損傷を負っていたため、ミッションと足回りが付いたまま下からごっそり抜くことにしました。

あとで移動できるように足廻りはまた取り付けます。
実はこの車両、足廻りが曲がっていてタイヤが転がらず、男性スタッフ総出で工場まで押して運び入れていました。とーっても大変そうでした((+_+))
手伝ってくれたみんなに感謝です!

今度はこの子(移植車両)のエンジンを降ろしていきましょう!
上から見ると至って普通ですが、完全にエンジンロックしてるんですよね、、、(・_・;)

マフラーや遮熱板、プロペラシャフト等を外し、ミッションを降ろします。
石井さん曰く、V型エンジンのミッションは降ろしやすいのだそうです(゜-゜)
「V8サイコー!」作業を経験した人にしか分からない楽しさですね( *´艸`)

そしてここで大内工場長の登場です!
2人がかりで慎重にエンジンを吊り上げていきます。

無事エンジンを降ろすことが出来ました!
石井さん「やっぱりV型は、降ろしやすいですね!」
スペースは狭いのですが、左右対称でまっすぐ持ち上がってくれるのだそうです(^^)

ドナー車とはハンドルが反対向きだったため、エンジンハーネスは流用できません。
全て交換です!
補器類も、せっかくなので状態を確認しながら良いとこ取りをして組み上げていきます。

そしてまたまた大内工場長に手伝ってもらいながら、今度は慎重にエンジンを載せていきます。
無事エンジンルームに収まりました(^O^)

あとはミッションやプロペラシャフト、マフラー等を組み上げていきます。
もう少しです(`・ω・´)

仮組みまでできたので、ここでエンジンオイルと冷却水を入れてエンジン始動です。
無事にエンジンが始動!!かかりました!!!
今回は中古のエンジンを使っているので、トラブルが無いか念入りにチェック。
そして長距離の試運転を行います。

遂に完成です!
トラブルも無く調子のいいエンジンでホッとしました(*^^*)
かなりの重整備でしたが、石井さん曰く一番大変だったのはドナー車両を工場に押し入れたこと(笑)
特に駐車場の砂利のところを抜けるまでは地獄のよう、、、偶然居合わせた常連のお客さんにまで手伝ってもらってしまいました(^_^;)
「みんなの協力あっての完成です。本当にありがとうございました!いい車に仕上がりました!!」と、石井さん。
私から見てもとても大変そうな作業でしたが、実際に作業をしていた石井さんは、エンジンが無事にかかった時の感動もひとしおだったと思います。
本当にお疲れ様でした(*^_^*)

先日、私と同じE46カブリオレにお乗りのお客様が初めてご来店されました。
お話を伺うと、元々は国産車に乗られていて、縁あってBMWを所有することになったそうで、「乗ってみたらすっかりファンになってしまった!」との事でした。ショールームで展示しているBMWグッズもご購入いただき、お帰りになりました(^^)
私もBMWのことを何も知らない状態からつたえファクトリーで働き始めて魅了されてしまったという経緯があったので、同じ車に乗られている方からそんな言葉を聞けて、なんだか感慨深い想いでした。
私たちも精一杯サポートさせていただきますので、長く大切に乗り続けてくださいね♪

それでは皆様、また次回このコーナーでお会いしましょう(^◇^)