こんにちは。サービス事務の安髙です♪

気づけば12月。1年って本当にあっという間ですね~(;^ω^)

年の瀬でなんだか気持ちも忙しなくなり、交通事故も多くなると言われる時期です。

車通勤をしていた頃は、脇道から飛び出してくる自転車を危ないなぁと思いながら見ていたのですが、自転車に乗ってみると、道路沿いのお店から出ようとして車線しか見ていない車を怖いなぁと感じるようになりました。車も自転車も「かもしれない運転」が大切ですね(; ・`д・´) 私も思いやりの「自転車漕ぎ」を心掛けます(*^^*)

もちろん、私たちスタッフ一同、安全運転を徹底していきますので、皆さんの大切なお車を安心してお任せください(`・ω・´)

さて、今回の不定期日記では、先日ご入庫頂いた珍しい車両についてご紹介したいと思います(*^^)v E30型のアルピナC1です!

現代のハイテク車とは違いほとんどの部分が機械式で、なかなか癖のある、味のある車両です。お客様自身で手を加えられる部分もあり、乗り手の好みに味付けできるので、プライベーターにとっては最高に面白い1台だと思います(^^) 石井さんもこの手の車は大好きなんだそうです( *´艸`)

今回は、工場の作業スケジュールが詰まっていたため、グループ会社のMドリームでの作業となりました。

まずはヘッドライトの作業から(^^)

レンズを後期型に変更すると共にHID化したいというご依頼があり、配線を修正して取り付けました。こちらは、スモールバルブがウィンカーと一緒になっている為、一部配線も引き直し対応しています。

また、エンジンがかかりにくいという症状もあったため、各部を点検していきます。

E30では定番の水温センサーを確認したところ、コネクターが脆くなり、崩れていました。これは経年劣化によるもので、カプラーごと交換します。同時に配線が硬化していたので一部配線も引き直しました。又、前期の水温センサーは「コントロールユニット」「メーター」「電動ファン」でそれぞれに水温センサーが取り付けられているので、専用カプラーでないものはハンダで取り付けました。

車歴約40年の旧車なので手直しが必要なところもたくさん(@_@;) 大変ですが、メカニックの腕が鳴りますね(^^♪

水温センサーの修理が完了したので、エンジン調整を行っていきます。まずは、プラグギャップの調整、そしてバルブクリアランスを0.27mmにて6気筒分整えていきます。本来は0.25mmが規定値なのですが、始動性とアイドリングの安定性を今回は目的としていますので、広めに調整しています。インジェクションの車両ではあるものの「DME」と呼ばれる前の「第一世代コントロールユニット」の為、アイドリングの調整も「キャブレター車両」に近い調整をしていきます。E30前期のエンジンには「コールドスタートインジェクター」がインテークマニホールドに付いています。この部分にエアスクリューがあり、ここの調整とディストリビュータの取付け角度を変えて点火時期を調整し、アイドリングの回転数を決めていきます。

このインジェクターは、文字通り冷間時に燃料を濃くするための役割をしています。今のBMWでは「DME」でこの冷間時の燃料コントロールを各気筒のインジェクターで空気の調整もバルブトロニックで制御しているので、この様な手間はかからなくなっています。

この当時のアルピナは言ってしまえばBMWを使ったチューニングカーなので、カムシャフト等、エンジン自体が異なる特性を持っているため、点火時期や燃料噴射量などが標準車とは違った数値になっているのだそうです(゜o゜)

「規定値に合わせるのが全てではないので、テストランしながらの調整はとっても楽しいですよ(^O^)」と石井さん。

こんな所にまで手を加えられるのも、この年式の車ならではですね(*^^*)

そしてジャーマンカーズに提供しているE89 Z4も手掛けてもらいました。KONIのショック、スペシャルアクティブを付けました。詳細は年明けのジャーマンカーズにてご紹介予定ですので、こちらは雑誌を是非買って読んでみてください(^^♪

 

いよいよ本格的な冬の寒さとなってきましたね(>_<)

昨年末、1年を振り返って「2020年は我慢の年だったから2021年は“飛躍”の年にしよう!」と決心した事を思い出します。大きな抱負を掲げ、必死に駆けぬけながらも、気持ちばかりが焦ってなんだか空回りしてしまっていたような気もします(@_@;)

「急がば回れ」ですね。急いで成長しようとせず、地道に努力を続けること。それが2022年の私の目標になりそうです(*^_^*)

年末で忙しくされている方も多いと思いますが、くれぐれもお身体には気を付けてお過ごし下さい。

 

それではまた次回、お会いしましょう(^◇^)