皆さんこんにちは。
今回のブログはオークション買い付けの3回目となりますが、下見で買う事に決定した車の競りについてご紹介させて頂きます。
オークションに出品されている車には出品票の番号が必ずあります。
競りはこの出品番号票の順に行われるのですが、出品番号ごとに車が競りにかけられる予定時刻が事前に公開されています。
ですので、この競りの予定時刻前までに下見は終えておく必要があります。
下見に夢中になり過ぎて競りに間に合わなかったら洒落になりませんので、競りの予定時刻の少し前には会場に戻ってスタンバイしておきます。
いつも行く会場には正面にデカい5つのモニターがあり、A~Jのコーナーに割り振られた形で1モニターあたり2コーナーという形式で出品車が出品番号順に表示されていきます。
その手前には数百台という規模で端末がずら~っと並んでいて、見たいコーナーのボタンを押すことで画面表示切替ができるって仕組みです。
オークション会場内の写真は流石に掲載自粛となりますが、イメージとしてはこんな感じですね。
会場によっても違うのかも知れませんが、いつも行く会場ではI/Jが外車コーナーになっているのでI/Jコーナーに画面を切り替え順番を待つわけです。
この端末には正面の大型モニターと同様にA/B、C/D、E/F、G/H、I/Jといったように2つのコーナーに出品された車の出品票がこんな感じで同時に表示されます。
左右の違いは出品番号の奇数偶数の違いになり、出品車輛の写真も一緒に表示されます。
端末にはカードリーダーが付いており、競りを行う場合は会員カードを挿して競りに参加するのですが、端末には入札用のボタンが2つありモニター画面に表示された左右どちらの車の競りに参加するか?でどちらのボタンを操作するか?が決まるんですね。
左右間違うとそれはそれでえらいことになりますし、オークションの様子はカードを挿さなくても見れるので、間違って競りに参加してしまわないように”いざ競り!!”ってとき以外はカードは抜いておきます。
お目当ての車が出てくるまでは他の車がいくらで競り落とされるか?その日の相場の動向などウォッチします。
この競りでは、誰にも入札されずそのままスルーされて競りで流れる車もあれば、入札があっても売り手側が強気で最低落札額に達せずに流れる車もあります。
後者の最低落札額に達しなかったというケースの場合は談合というシステムがあるそうで、売り手側が示した最低落札額よりも上の金額を受付に提示して談合に参加できるそうです。
人気車や希少車などは、競り合っているうちにビックリというか・・・中には唖然(;゚Д゚)とするような価格で落札されてく車もあり、競りは見ているだけでもエキサイティングだったりします。
いやホント・・・不動産ですか?という金額で落札されていく車には唖然(;゚Д゚)とさせられますね。
話が少し横道にそれちゃいますが、オークション会場には多くの外国人の方々も来ています。
私も最初に会場に来たときに驚いたのですが、オークション会場内は意外や意外で外国人の方々が大勢いたりします。
この理由を社長に聞いたところ、日本人は車を大切に扱うので程度のいい中古車を仕入れるには日本の中古車オークションが適しているんだそうです。
下見の際に旧車の「E24 M6」や「850i」を下見している外国人を何度か見かけて納得できました。
旧車になればなるほど程度の良し悪しは顕著に出ますから、旧車を探してる外国の方にすると日本は目から鱗なマーケットなんでしょうね。
さて、横道はこのくらいにして競りの話に戻りましょう。
お目当ての車の順番が近づいたら会員カードをセットしていざスタンバイ!!
車によってスタート価格が設定されてる車もあれば、0円スタートなんて車もあります。
この辺りは某オークションシステムと同じで出品者側のさじ加減だそうです。
お目当ての車が画面に表示され、しばらくして”XXコーススタート”のアナウンスと共に競りが開始されます。
端末に付いてるボタンをポチっと押すことで入札され、1回押すごとに金額は5千円単位で上がっていくそうです。
自動車は高額商品なので、10円単位とかで競りをしてたら出品車輌をさばき切れないでしょうからね。
他の入札者がボタンを押せば同じように金額があがるので、表示された金額以上出す気があればボタンを押して金額を上げ、それ以上出したくないという場合はボタンを押さずに競りを降りる訳です。
この辺りも某オークションシステムと変わりありませんが、流石に自動入札機能は無いようですね。
競りの途中、裏方では出品者が「スロー」や「売り切り」の指示をオペレーターに指示しているそうです。
競りの金額はストップウォッチのようにあっという間に上がっていくのですが、出品者側のスローの指示でゆっくりになるタイミングがあります。
これは売り手が「売り切り」指示を出すか否か?の判断を裏で行っている合図だそうで、この時はボタンを押すのを少し待って「売り切り」となるか?を注意深く伺うそうです。
スロー時にボタンを押してしまうと、売り手側がまだ行ける?と判断して「売り切り」を出すタイミングを遅らせ、買い手側が無駄に落札金額を引き上げしてしまうことになるため、スローの際は売り手の「売り切り」判断を待つことが大切とのこと。
そして売り手が「売り切り」を出してからが本当の勝負となり、ここからは見えない不特定多数の相手との競り合いになります。
相手が途中で降りれば落札となり、逆にこちらが途中で降りれば相手が落札という事になります。
スローでも売り手が「売り切り」を出さない場合もあり、その場合は様子を見ながらボタンを押して「売り切り」になるタイミングを伺うのですが、こちらの予定落札金額を越えるような場合は「売り切り」を待たずに降りる事になります。
この「売り切り」指示とは出品者側の希望最低価格を指します。出品表を提出する際に売り切り金額も設定されているそうですが、オークションはその日によって相場が変動するので出品者側が当日に「売り切り」金額の調整を行なったりするんだそうです。
ですので、競りはある意味で「出品者」vs「他オークション参加者」vs「自分」の三つ巴のリアルタイムバトルな訳ですね。
リアルタイムがゆえに、ボタンを押すタイミング1つで落札を逃したり、落札金額を跳ね上げてしまったりといった事もあり、見ているだけの場合と違ってこのボタンを押すには中々どうして勇気と度胸がいる感じです。
そして、このボタンをどこまで押すか?の判断力も当然必要という事になり、それが下見での加修費用概算を含む落札上限値という事になるんですね。
ある日のオークション会場で、社長が”次のやってみる?○○○円までで、押しすぎなければOKだから・・・”と言ってくれたので、社長が競りをしている際のボタン押しのタイミングを見ながら隣でイメージトレーニングしつつ心の準備をして待っていたところ、順番待ちしていた車がなんと「出品取り消し」のアナウンス・・・(;゚Д゚)!!
どうやら競り開始までに出品者側が提出しなければならない必要書類が揃っていなかったようです。
必要書類が揃っていないと、落札されても会場から車を外に持ち出せないので書類が揃っていることが必須条件なんですね。
出品取り消し以外には出品票の訂正などもあり、競り直前で評価点が変更されたりする場合もあります。
後日談として、自分用の車で初競りを行ったのですが、イメージトレーニングはある程度できていたものの・・・いざ実践となるとドキドキもので、社長からもらった情報を元に○○○円と自身で落札上限金額を決めて挑みましたが、やはり押しすぎないか?競り負けないか?・・・色々なことが頭に浮かんでホント緊張しました(^^;
最後は押しすぎても自分が乗るもの(買う物)だから・・・と心に言い聞かせ、競り負けまいとボタンは押しっぱなしという感じで無事落札できました(>ω<b!!
ちなみにボタンの押しっぱなしは、相手も負けじと押し続けると一気に金額が上がるので絶対ほしい車以外は厳禁だそうです。
一応、自分の設定上限金額前に押しっぱなしは解除しようと指先に集中していましたが、設定金額前に相手が降りてくれてホント良かったです(^^;
落札決定すると端末から”ピ~”というビープ音が鳴って教えてくれます。
こうして無事落札できた車は、車検が残っているものであれば自走して持ち帰ります。
車検の無いものについては、オークション終了後に会場へローダーで出向いてローダーに積んでお持ち帰りします。
持ち帰った車は商品車として店頭に並べるため、下見で見積もった加修作業と仕上げ作業を施し写真撮影を行って初めて店頭に並ぶ形になるんですね。
もちろん店頭展示に並行してWEBへの掲載作業なんかも行われます。
如何でしたでしょう?
3回に分けてオークションによる仕入れを紹介させて頂きました。
BMWのオークションでの仕入れには、BMW専門店だからこそのBMWを見る確かな目と経験に裏付けされた豊富な知識が必要です。
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それでは皆さん、また次回のブログでお会いしましょう!!