E46のコントロールアームブッシュ交換についてご紹介します。
車検で入庫したE46ですが、点検のためピットに移動しようと運転してみると少し動かしただけで不具合に気が付きました。
この不具合とは一言で表現すると足回りがガタついている。
これでは感覚的すぎるのでもう少し具体的に説明しますと、
①ちょっとした轍や段差でハンドルが取られる
②ハンドル操作時にふらつき異音がする
③ブレーキ時に車がガクンとガタつく
こういった症状はコントロールアームブッシュが経たっている証拠ですね。
コントロールアームブッシュの経たりによるこれらの症状は、E46では代表的なトラブルの1つなのですが、ファミリーユースで走りにあまり拘りがない方は意外とそういうものと思い込んでそのまま放置しているケースも稀に見受けられます。
駆け抜ける喜びであるBMWは走りに重点を置いた車作りがゆえ、足回りのブッシュ関係は消耗品扱いと割り切ってます。
その消耗品を定期的に交換することで、永続的に駆け抜ける喜びを再現し続けられるということですね。
下の写真は状態確認のためリフトアップした際のものですが、装着されている状態だとゴム部分が切れているのが分かり難いですね。
取り外してみたのが下の写真となりますが、ブッシュ(ゴム)が完全に切れてしまっているのが分かります。
こうなってしまうとブッシュ本来の役割(接続部の隙間埋めと緩衝)を果たしてくれません。
向かって左がコントロールアームからブッシュを外したもので、右がブッシュを圧入したあとの写真です。
交換後の試運転では、入庫時のそれが嘘のように足回りのガタツキもおさまり、無事に駆け抜ける喜びの足回りが復活しました。
走行距離が多い車両にお乗りで、足回りのガタツキが気になるようなところがあれば、一度つたえファクトリーで点検してみては如何でしょうか?
折角BMWに乗っているのに、BMW本来の走りとは程遠い走りしか体験できていないというのは非常に残念でもったいないですよ。
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