325i(E46)の足回りについて、Mスポーツ、ALPINAシャーシキット、FSDの3点の比較について、硬すぎるMスポーツの足回りの対策という観点でご紹介します。

E46 Mスポーツの足回りは、ドライバーには定評がありますが、同乗者にはちょっと硬すぎる傾向にあります。

事実、高速の継ぎ目でポンポン跳ねますし、ネット上での評価もそういった記事が数多く見られます。

Mスポーツのスタイリングは気に入っているが、足回りが硬くてご家族の方に不評とお嘆きな方は沢山いるのではないでしょうか?

その問題の解決策として、社外メーカー製の足回りへの換装という選択があります。

一般的な社外製足回りへの交換目的は、車高を落として足回りを硬くし、より走りの限界性能を高めるといった目的が多いのですが、

硬すぎる足回りを軟らかくして乗り心地を高めるという方向性のチューニングもあります。

車種による違いもあるため全てに言える事ではありませんが、E46 Mスポーツについては待ち乗り中心の方であれば、緩和方向へのチューニングがお勧めできます。

これから紹介する2つの足回りは、実際に私が1年以上使用した経験からお勧めできる足回りです。

Mスポーツ純正も1年以上経験しているので、E46のMスポーツの足回りの硬さを緩和しつつドライバビリティも損ねないという方向性のチューニングを検討されている方の参考になると思います。

 

■ALPINAシャーシキット

ALPINA_SUS

言わずと知れたALPINAの足ですね。

硬すぎず、柔らかすぎず、コーナー進入時にMスポーツと比べるとロール感はあるものの、それでいて路面に食いついてしっかり曲がってくれる足です。

一言で表現すると、まさに猫足のしなやかさという表現がピッタリの足回りでした。

車高はMスポーツよりも若干高くなるので、乗り降りが少し楽になり底擦りの心配も緩和されます。

車高については、Mスポーツよりも下がるといった情報もネットで見られます。

実際に履いてみた際に比べてみましたが、Mスポーツよりも車高は高くなりました。

ALPINAシャーシキットは、元々ALPINA B3の足回りのメンテナンス用パーツとしての位置づけの製品です。

そのため、325iとB3との車重の違いから、325iではMスポーツよりも若干車高が上がったものと考えますが、330iや320iと車種によって車高状況は異なるものと考えます。

ALPINAシャーシキットはいい足でしたが、唯一の難点は高額ということです。

ただ、この製品は現在ALPINAのメンテパーツ用途のみの提供となっているため、通常のE46用という意味では入手困難となっています。(注文時にALPINAの車体番号が必須)

■KONI FSD

FSD

KONIのFSDは、ALPINAシャーシキットと違いショックだけの交換になります。

サス(スプリング)はMスポーツのままなので、車高はMスポーツと変わりません。

FSDはメカニカルなリアクティブサス、という表現が一番分かりやすいと思います。

低速走行で遅いインプットに対しては軟からく、高速走行で早いインプットには硬くといったように減衰量を機械的に調整します。

もう少し砕いて説明すると、街中では軟らかめな足回りで、高速道路などでは硬い足回りに変化する足回りです。

Mスポーツの足と比べると、FSDは硬い状態でALPINAに近い足回りでした。

ショックだけの価格で見ると高額になると思いますが、ガチガチな足回りは苦手という方にはお勧めできる足回りです。

当時はALPINA B3用のサス(スプリング)だけなんていう部品は入手できませんでしたが、FSD+ALPINA用サスなんて組み合わせはいい感じな足になるのかなーと想像していましたね。

(想像と言うより妄想かな)

要はALPINAシャーシキットのショックアブソーバーだけがFSDに変わるということなので、両者のマッチングはFSD+Mスポサスよりもいいんじゃないかなと・・・・。

話が脱線してしまいましたが、もとにもどして全体的な硬さを3者で比較すると以下のような感じです。

Mスポーツ > ALPINAシャーシキット ≧ FSD(+Mスポーツサス)

 

今回はMスポーツの足回りの硬さの緩和をテーマに3つの足回りを比較しましたが、硬すぎる足回りの悩みというのはこれに限ったことではないですよね。

中古で買ったBMWが、たまたま硬すぎる社外の足回りを履いていたというケースでも緩和方向でのチューニングで対処できますよね。

ALPINAシャーシキットは今は入手困難なので選べないですが、硬すぎる足を何とかしたいという方にFSDはお勧めできる足だと思います。

 

また、ランフラットタイヤの乗り味の硬さで悩まれている方もいると思います。

この場合、タイヤを普通のものに替えてしまうのが手っ取り早いのですが、パンクが心配なのでランフラットのままで行きたいという場合などにも、

走りの状況で減衰量調整を行ってくれるFSDは効果を発揮すると思いますよ。

 

Mスポ vs ALPINAシャーシキット vs FSDの比較ということで、私の経験からの感想のご紹介となりましたが、

つたえファクトリーでは、社外パーツの取り付け販売も承っております。

社外製足回りについても是非ご相談ください!!