Merry Christmas☆彡サービス事務の安髙です♪

間もなく2018年も終わってしまいますね。皆さんにとって今年はどんな1年でしたでしょうか?

私の中での今年最大の変化は、MT車の運転が出来るようになった事です\(^o^)/と言っても、AT限定解除をした訳ではありません。8年前に免許を取得した時からMT免許でした。が、免許取得1ヶ月後に父が乗っていたアベニールを廃車にしてしまって以来、乗る機会がなかった為にすっかりペーパーMTドライバーと化していたのでした(@_@;)もちろん、つたえファクトリーにはMT車も多くご入庫頂いているので、MTの運転が出来なかった私はスタッフにとても迷惑をかけていました…。社用車の運転から始まり、少しずつ運転する機会を与えて頂けたおかげで、今ではほとんど違和感なく乗れるようになりました(*^^)v運転できる範囲が広くなったことで、見える世界も広くなったように思います。次に乗るならMTかな♪と密かに妄想を膨らませています(^O^)でも、まだまだカブリオレも大切に乗り続けますよ~!

さて、今回ご紹介させて頂くのは、ドライブトレーン警告が点灯してしまったF01 750iの修理についてです。

こちらの車両は、車体が振動する、スピードが出ない等の症状が出ていました。

サービステスターを使用し、ディフェクトメモリーをチェックすると、“VANOS EX側2:制御エラー、ポジションに達しない”というエラーが載っていました。要約すると、Bバンクの排気側のVANOSが動いていない状態とのエラー表示なのだそうです(@_@;)

トラブルシューティングの結果、VANOSソレノイドバルブ自体の不良ということが分かり、交換することになりました。

VANOS(Variable Nockenwellen Steuerungの略)というのはBMW特有の名称で、一般的には可変カムシャフト機構と言われています。

いわゆるホンダのVTECの様な機構で、故障するとバルブタイミングの調整がうまくいかなくなり、吸排気のバランスが崩れ燃焼効率と点火タイミングが合わずにエンジン性能が低下してしまう現象が出てしまいます。

今回交換するソレノイドバルブは、このVANOSの可変制御油圧をコントロールしている電磁弁の部分で、VANOS機構本体というよりは、電子ソレノイドバルブのみの不調でした。

F01のソレノイドバルブは水冷式インタークーラーの裏にあるので外からは見る事が出来ません。順番に外して見ていきましょう(^^)/

まずは電動ファンを外すのですが、エンジンとボディの間にみちみちに収まっているので、外すのも一苦労です(*_*)周りの部品を壊さないように慎重に外していきます。

続いてインタークーラーを外します。エンジンの上の方にあるので簡単に外せそうですが、実際はいろいろな部品を外さなければならず、水冷のため冷却水も抜かなければなりません。想像していたよりも大変な作業のようです(~_~;)

やっとVANOSのソレノイドが外れました!確認のため、IN側のソレノイドバルブも外しました。

取り外したEX側VANOSのソレノイドバルブ(右)は、多少フィルターに汚れが詰まっているものの、見た目は、、、分かりませんよね。このソレノイドバルブ自体が故障しているのは、ほぼ間違いないのですが、取り付けてエンジンをかけてみるまではちょっと心配です(>_<)

新品のソレノイドバルブを取り付けたら、外した部品をどんどん組み上げていきます(^^)v

エンジンがかけられるところまで組み上がったら、ここで異常がないかサービステスターでチェック後、試運転に出ます。アイドリング時のエンジン不調は治っています。走行上も問題ないので、残りのカバー類も取り付けていきます(^^♪

作業終了です!

今回交換したソレノイドバルブという部品は、自動車だけでなく様々な場所で使用されています。構造がシンプルで信頼性の高い部品ではありますが、自動車での使用では、エンジンの熱の影響や振動、オイルのスラッジ等により壊れてしまう事があります。(ちなみにドラマ「下町ロケット」の制御バルブでも同じような事がありましたよね。ロケットエンジンとは違いますが同じようなトラブルなんです。)大切な愛車の健康状態を良好に保つためには、こまめなオイル交換など、日常的なメンテナンスがやはり重要なのですね(^_-)-☆

私のカブリオレにも当然VANOSはついているのでマメにオイル交換を行おうと思いました。ちなみに先月、ジャーマンカーズで紹介されていた1g5000円もする光触媒の添加剤もスラッジを減少させる効果があるそうなので機会があれば試してみたいと思います。

 

本年も格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。来年もスタッフ一同、よりご満足頂けるサービスをご提供できますよう邁進する所存でございますので、何とぞ変わらぬお引き立ての程宜しくお願い申し上げます。

年末に向けて、ますます寒さも厳しくなりますが、どうぞお体に気をつけて良いお年をお迎えください。

では皆さま、来年もこのコーナーでお会いしましょう。