皆さんこんにちは。
今回のブログでは、E91 320i MスポーツPKGのエンジン載せ替えについてご紹介させて頂きます。
高速道路走行中にオイルレベル警告が点灯し、マフラーから白煙を吐いたとのことで急遽E91 320i MスポーツPKGがレッカー移動で緊急入庫されました。
入庫されたE91をリフトに上げ状況を確認すると、エンジンは焼き付きのため完全にロックされている状況で、こうなってしまうと廃車にして乗り換えするか?エンジン載せ替えということになります。
今回は出来る限り安くというお客様のご要望から、新品エンジンよりもコスト的に安く済む中古エンジンを使ってのエンジン載せ替えを行う事になりました。
中古パーツの選択は在庫の有無があるため使えない場合がありますが、今回は運よく中古エンジンは直ぐに見つかりました。
これが注文して届いた中古のエンジンです。
仕入れた中古エンジンは走行距離も薄いためか?樹脂系パーツもピカピカで綺麗ですね。
載せ替える中古エンジンが届いたので、エンジンルームから動かなくなったエンジンを取り外します。
エンジンには様々な部品が付いていますので、エンジンを独立させるためミッションを含む補器類を全て外し、エンジンをチェーンで巻いてチェーンブロック(滑車)で吊るし上げていきます。
チェーンブロックを使ってゆっくりとエンジンを持ち上げ、エンジンをボディーや周りの補器類にぶつけないよう位置や角度を調整しながら慎重に持ち上げていきます。
ここでぶつけてしまうと、他の個所にダメージを与えてしまいますから、ここは最深の注意が必要な作業となります。
今回は上からエンジンを取り外していますが、車をリフトに乗せて下にエンジンを下ろす場合もあります。この場合は足廻り関連が邪魔になるため、足廻りも外してから行う形になります。
阿部主任が釣り上げた的な写真になっていますが、これが引き抜かれたエンジンとなります。
右奥に写っているのはエンジン載せ替えのために取り外されたATトランスミッションです。
トランスミッションはエンジンにくっついているため、最初の段階で取り外されているんですね。
あとは載せ替える中古エンジンを外した逆の手順で上から取付け、エンジン周りの補器類とATトランスミッションを元通りに組み付けて行きます。
エンジンの載せ替え及び周辺補器類、ATトランスミッションの組み付けが完了したらエンジンオイルを含む油脂類を補給して載せ替え作業は完了となります。
載せ替え作業完了後にエンジンを掛け、専用テスターで異常が無いかを確認し、試運転後に再度テスターで確認を行って問題が無いことを最後に確認し終了となります。
エンジン載せ替えを行う場合は周辺補器類も通常は交換するのですが、今回は出来る限り安くというお客様のご要望もあり最低コストで仕上げるべく補器類については使用に問題が無いことを確認したうえで再利用することで最小コストでエンジン載せ替えを行いました。
私達は、長く快適なBMWライフを満喫いただくため、トレーニングを受けたメカニックがメンテナンスさせて頂きます。
他店でBMWをご購入された方でも「Tsutae’s Check Up」でBMWの診断をさせて頂きます。
つたえファクトリーでは、法定12ヵ月点検以上にBMW専用の点検項目を設けた「Tsutae’s Check Up」をご提供しております。この点検内容は、「即交換」「早期交換」「予備交換」と3段階に分けた診断書をお渡しし、今後のメンテナンス計画についてコスト面も踏まえながらメンテナンスさせて頂きます。
私達はBMWを身近に感じているパートナーとして、様々なご要望にお応えして参ります。
それでは皆さん、また次回お会いしましょう!!